第30章彼女の過去の好み

講堂でのスピーチがすべて無事に終わると、ミランダとステラは舞台裏で顔を合わせた。彼女はトイレに閉じ込められた際の一部始終を手短に打ち明けた。

話を聞き終えた途端、ステラの顔からすっと笑顔が消えた。

「なんて卑劣なことを!」彼の顔は怒りで険しくなった。「もし間に合わなかったらどうなっていたか。スピーチに穴を開けるくらいならまだしも、君の身に危険が及んでいたかもしれないんだぞ。ミランダ、安心していい。この件は私が徹底的に調べ上げ、必ず君に報告しよう」

ミランダは胸が温かくなるのを感じた。何か言葉を返そうとしたその時、横から不意に声が割って入った。

「ステラ先生、ミランダ、二人で何をお話しさ...

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